DTIの確定申告-確定報酬の確認と記帳の仕方-

      2017/02/27

各ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)の確定申告用、収入額や経費の額の計算に関して、自分用ルールを備忘録として記事にしています(記事一覧はコチラ)。

今回は「DTI」編です。

※以下の記事における諸々の項目の税務上の解釈に関しては、一応、税務署に出向き相談した内容を記載していますが、私は税務の専門家なのではありませんので、その点はご留意ください。以下はあくまで「白色申告、発生主義、簡易簿記」である私の場合の確定申告時のルールに過ぎません。

収入・経費の計上に関する自分ルール

まず、DTI に対する帳簿作成上のポイントを確認しておきます。

DTIでは、報酬がドル建てで支払われるため、帳簿の作成が色々と面倒です。

収入の確定額と発生日について

収入の確定額と発生日(発生主義における計上のポイント)に関しては、私の場合DTI公式ページにおける当該年の「特定期間レポート」を基準として、各月の確定報酬額をその月の末日で計上しています。

ただし、これは注意が必要で、DTIでは「毎月5日」を前月分の報酬確定日としているようです。

なので、本来はこの5日を収入の発生日(前月分)として記帳するべきと思いますが、わたしはこれまでの申告において、上述の表における「月末」を発生日としてきてしまったため、整合性の問題から「末日」としています。

経費について

銀行振り込み(国際送金)時に、DTI側への手数料が「20$」と、銀行側への支払手数料がおよそ「10$」(ただし銀行によって額面が異なる)程度かかります。

そこで、振込みのあった日の為替レートで手数料を日本円に換算し経費として計上します。

為替差益と差損

DTIでは、報酬がドルで支払われますが、しかし、確定申告は必ず「日本円」で行う必要があります。

そのため、実際には現金化されていない報酬(ドル)も、その月毎に円に換算して「収入」として記録を行います(※最低支払額に達していなくても記載が必要です)。

それだけなら簡単なのですが、問題はココからです。

為替レートは常に変動していますから、収入として計上した時(見込みの額)と、実際に振込みが行われた際の額とではどうしてもズレが発生してしまいます。

この差額分も帳簿に記載する必要があるのです。

差額がプラスになっている場合は「為替差益」として収入に、マイナスの場合は「為替差損」として経費として計上します。

DTIの帳簿作成の流れ

DTIの帳簿作成はやることが多いので、まず大まかな流れを確認しておきましょう。
以下のような5段階の工程で帳簿を作成します。

(1)ドル建ての年間報酬額を月毎にまとめる

(2)「毎月末日」と「振込日」の為替レートを確認する

(3) 各月の報酬を日本円に換算して帳簿に記載する

(4) 手数料を計算して記帳する

(5) 為替差益/差損を計算して記帳する

以下で細かく順を追って見ていきましょう。

(1)ドル建ての年間報酬額を月毎にまとめる

まずは「特定期間レポート」をもとにして1年間の報酬(ドル)を月毎に表にまとめます。

「売り上げレポート>特定期間レポート」をクリック。

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「特定期間内売上の確認」で、当該年(ここでは2015年)の1月~12月を指定する(サイト部分は選ばずにそのまま)。

dti_002

「この期間内の売り上げを表示する」をクリックすると、1年分の確定報酬額が表示されますので、まずはそちらを印刷しておきます(提出はしないが資料として保管)。

そして、月ごとに「合計報酬額」の列をエクセルの表にまとめておきます。

dti_003

この時点ではまだ「ドル」ですから、まだ帳簿へは記載しません。

(2)「毎月末日」と「振込日」の為替レートを確認する

続いて、報酬のドルを円で換算するために 自分の取引銀行に、為替レートを確認します。

私の場合は、ゆうちょ銀行ですが、ゆうちょ銀行ではレートが一般公開されていないので、電話をして確認します。

確認する際は以下の点を、オペレーターさんに伝えます。

・アメリカから日本へ「国際送金」する際の、「米国ドル-円」のレート(1ドル何円か?)を知りたい


・当該年の「毎月末日」のレートと、「入金があった日」のレートが知りたい(※末日が休日の場合は最終営業日のもの)

以下は、私がゆうちょ銀行に電話して確認した2016年の毎月末日(末日が休日の場合は最終営業日のもの)のレートです。

rate_2016

※ちなみに4月28日は、一日のうちで大幅な為替変動があった関係で、12時点「110.75」と14時時点「108.75」の2つのレートが存在しますが、上記表では14時時点のものを記載しています。

レートが分かったら報酬額とレートを掛け算して、日本円の収入額(見込み)を算出します(上表の右端の列)。

ちなみに、ゆうちょ銀行の場合、入金の後で「国際送金到着のご案内」という葉書が届きます。
そちらに入金日のレートが記載されていますので、こちらも資料として保管しておきましょう。

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(3) 各月の報酬を日本円に換算して帳簿に記載する

続いて、先ほど日本円に換算した報酬額を「収入」として、帳簿に記載していきます。

その際、備考欄に、ドル建ての報酬額と換算レートも記述しておきましょう。

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(4) 手数料を計算して記帳する

入金時にはDTI側に20$、仲介銀行側に10$(ゆうちょ銀行の場合)の手数料が発生します。

入金当日のレートを確認し、手数料の合計額を出しておきましょう。

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それぞれを入金日に「経費(振込み手数料)」として計上します。

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(5) 為替差益/差損を計算して記帳する

最後に面倒な、為替差益/差損の処理を行います。

為替レートは日々変動しています。そのため、帳簿上では「1万円の収入」として計上していたものが、為替の変動により、実際には9千円で入金された・・・ということも起こりえます。

この場合、差し引きの1000円は「経費(為替差損)」として計上します。その逆で、為替で帳簿よりも入金額が多くなった場合は「収入(為替差益)」として計上が必要です。

順をおって説明していきましょう

入金日と振り込まれた額を確認する

まずは実際に銀行に報酬が振りこまれた日付と、入金額を再度確認しておきます。

また、その振込みの対象となったのが「何月分から何月分までの合計額か?(請求の対象期間)」も同時に、把握しておきます。

わたしの場合、2015年の振込みは以下の2回分でした。

・5月7日(2014年10月~2015年3月までの分)=入金額:25626円

・10月2日(2015年4月~2015年8月までの分)=入金額:22186円

対象期間が不明な場合は、メニューの「売り上げレポート>お支払レポート」で確認ができます。

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下のような表が表示されますので「請求書発行月」の列を確認し同じ月名になっている範囲が、各回の請求で対象となっている期間ということになります。

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例えば、上の表でいうと2015年9月~2015年11月分までの報酬が、2015年12月に行った請求の対象となっています。

帳簿上の見込み額を確認する

続いて、帳簿上での収入の見込み額の合計を算出します。

5月7日に行われた入金の対象期間は、2014年10月~2015年3月までのものです。
途中で年をまたいでいますので、前年(ここでは2014年)の確定申告用資料も参照しながら合計額を算出します。

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また、2015年9月以降の報酬と為替レートの情報は、次回(2016年)の確定申告時に必要になりますので、しっかりメモっておきます。

見込み額と実際の入金額を比較する

まず、対象期間の見込み額の合計から、先に計算した手数料分をひいて、見込み上入金されるはずだった日本円の額を算出します。

あとは、実際に入金された額(25626円)から、この見込みの入金額(21604円)を引くと、差額が算出できます。

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差額がプラスになっていれば、為替差益として「収入」に計上し、マイナスの場合は為替差損として「経費」に計上します。

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他にも 各ASPの確定報酬額の確認方法を記事にしています。

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