他人の懐具合というのは気になるもので、自分以外のアフィリエイト利用者が、実際どのくらい稼いでいるのか知りたくなってしまいました。
よく「アフィリエイターの9割が月に1万円も稼げていない・・・」というような話を耳にしますが、実際のところどうなのでしょうか?
そこで、いくつかの団体が公表している「アフィリエイト収入に関する実態調査」の結果を見てみたのですが、意外にも実施団体によって数値に大きな隔たりがあることが分かりました。
今回、確認したのは以下の2団体の調査結果です。
・アフィリエイトマーケティング協会「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2016」
・日本アフィリエイト協議会「アフィリエイト市場調査2015」
調査結果は、報酬額だけに限らず「好きなASP」や「継続年数」など各種項目に渡っています。
それらデータの詳細は各団体のページで確認できますので、そちらを確認していただくとして、ここでは両団体が公表している「1ヶ月あたりのアフィリエイト報酬額」の結果に注目して、両者を比較してみました。
※実際のアフィリエイト マーケティング協会の調査結果では「3万円以上」の数値も細かく分かれていますが、両者を比較するために私が数値を合計しています。
どうでしょうか、大分数値が異なっていますよね?
特に「千円未満」と「3万円以上」の割合が大きく異なります。
日本アフィリエイト協議会のデータに基づけば 「アフィリエイターの9割が月に1万円も稼げていない」という話になりますし、アフィリエイトマーケティング協会のデータに基づくと「アフィリエイターの 4割以上は月に1万円以上稼げている」ということになります。
両者の調査実施日に3~4ヶ月程度の差はありますが、その間に特別アフィリエイターの報酬が突如増減するほどの事象があったとも思えません。
調査対象となったアフィリエイターの「質」の違いということになるのでしょうか?
※追記:この記事を書いた後で発見したのですが まったく同じことを「アフィリエイト野郎」さんも記事にしていました。記事は2013年のものですので、以前からデータの乖離はあったようですね。
ただ ここまで数値が違うと 逆に色々とデータを利用(悪用?)できてしまいそうですね。
もちろん調査した団体に他意はないでしょうが、第3者が一方のデータだけを自分に都合の良いかたちで引用する可能性はありえます。
「アフィリエイトはけっこう稼げるよ」という宣伝したいなら、アフィリエイトマーケティング協会のデータを引き合いに出せば良いし、「アフィリエイトは思ってるほど簡単じゃないよ」ということを示したい場合はアフィリエイト協議会の結果を持ち出せばよい・・・という。
今後私も、アフィリエイト報酬に関する記事を書くこともあるかと思いますが、その際には「調査団体によっては大きく異なる数値がでていますが」という注釈もあわせて明記しておこうと思いました。
ただし、いずれの調査結果も、過去数年からの比較でみると、アフィリエイターの報酬自体はおしなべて増額の傾向にあるようです。
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