こんにちは、管理人のナバカリです。
確定申告用の備忘録として、私が収入を得ている各サービスの基本情報と、帳簿への記載例(仕訳例)をまとめています(記事一覧はコチラ)。
今回は、コンテンツ配信サービス「note」編です。
記事内で紹介しているのは、あくまで私の場合の事例です。私は税務の専門家ではありませんので、記事の内容を参考にする場合は自己責任でお願いいたします。
noteに関する基本情報
まず「note」に関して 確定申告で必要となる基本情報を確認しておきましょう。
売上と確定日について
「note」における 売上(収益)の確定額と確定日(取引日)に関して、私は以下にしています。
- 売上の確定日:各月の末日を その月の「売上」の確定日としています。1ヶ月間の取引の合計額を「売上」として一括で仕訳します。
- 売上額の確認方法:note「ダッシュボード > 売上管理」を参考に、同ページからダウンロードした「売上情報」CSV内の「手数料控除後売上」の額面を、「売上」として仕訳(記帳)しています ※理由は後述
- 最低支払金額:noteでは 売上額の合計が 1,000円以上にならないと 振込が行われません。しかし、合計額が1,000円に達しない場合でも、税務上は仕訳が必要になるので注意が必要です。
手数料に関して
「note」でコンテンツを販売し、その売上を受け取る場合、以下の3つの手数料が発生します(公式サイト)。
- 決済手数料:ユーザの決済手段によって変動 ※個別の売上時に発生
- プラットフォーム利用料:販売物のジャンルによって変動 ※個別の売上時に発生
- 振込手数料:270円 ※入金時のみ発生
「決済手数料」「プラットフォーム利用料」は、1件1件のコンバージョンごとに発生するものですが、個別の取引における手数料の内訳を知ることはできません(※1)。
そこで、noteが提供している「手数料控除後売上(※2)」を「売上」として仕訳します。※調べ方は後述
また、実際に入金があった際には「振込手数料(270円)」を、経費(科目:支払い手数料)として仕訳します。
「売上」の調べ方
note マイページにログインし、画面右上の自身のアイコン画像をクリックし「ダッシュボード」を選択。
「売上管理」をクリック。
パスワードの確認を求められるので、入力して「確認して続ける」をクリック。
各月ごとの売上金額が表示されます。
ただし、この画面の「売上金額」は、「プラットフォーム利用料」「決済手数料」が差し引かれる前の額面になります。
「売上(手数料控除後)」を確認する
「プラットフォーム利用料」「決済手数料」を差し引いた売上額を確認するには、「売上管理」画面下の「売上情報をダウンロードする」をクリックし、CSVファイルをダウンロードします。
CSVファイルを開くと、以下のような表になっています。
「手数料控除後売上」行に「プラットフォーム利用料 + 決済手数料」を差し引いた額面が表示されていますので、こちらを「売上」として 帳簿に記帳します。
また、このCSVファイルを PDF化して保管します(※申告時に提出はしないが資料として保管)。
最低支払額に達していない場合でも 記帳は必要です。例え1円でも報酬が発生したら、その月の収入として記帳を行います。
確定申告では「発生主義」と呼ばれる考え方に沿って帳簿を作成する必要があります。「発生主義」においては、銀行にお金が振り込まれた時ではなく「報酬を受け取る権利」が確定した時点を「収入」の発生した日と考え 帳簿に記載します。
仕訳例(白色申告の場合)
それでは、簡単操作で初心者にもおすすめな会計アプリ「やよいの白色申告オンライン」を使った仕訳例を紹介していきましょう。
「収入」の仕訳
・取引日:※各月の末日
・科目:雑収入
・摘要:「note記事販売:xxxx年xx月 など」など ※任意
・取引先:note株式会社
・金額:※CSVファイル「手数料控除後売上」の額面
「支出」の仕訳
noteでは、報酬の銀行振り込み時に手数料が発生します。
あらかじめ振込手数料が差し引いた形で入金されるため、銀行振込みがあった日に手数料分を「経費(振り込み時手数料)」として仕訳します。
・取引日:※報酬の入金があった日
・科目:支払い手数料
・摘要:「note振り込み手数料」など
・取引先:note株式会社
・金額:※手数料の額面(270円)
仕訳例(青色申告の場合)
続いて、青色申告の場合の仕訳例です。「やよいの青色申告オンライン」への記載例を紹介します。
【注意】 仕訳方法など業務に関するサポートが受けられるのは「トータルプラン」のみなので注意!トータルプランは有料になりますが、サポートが手厚いので断然おすすめです。
青色申告の場合、月末に売上が確定した時点(売掛時)と、実際に入金があった際の2回仕訳が必要になります。
売掛時の仕訳
・取引日:各月の末日
・科目:売上
・取引手段:売掛金
・摘要:記事販売:xxxx年xx月 など
・取引先:note株式会社
・金額:※CSVファイル「手数料控除後売上」の額面
入金時の仕訳
入金時には、手数料270円が差し引かれるため、画面左のメインメニュー「仕訳の入力」から 仕訳を行います。
■借方
・借方 勘定科目(1行目):「普通預金」など
・借方 補助科目(1行目):「xxxx銀行 事業用口座」など
・借方 金額(1行目):※実際に口座に振り込まれた金額
・借方 勘定科目(2行目):支払い手数料
・借方 金額(2行目):270円
■貸方
・貸方 勘定科目(1行目):売掛金
・貸方 補助科目(1行目):note株式会社
・貸方 金額(1行目):売掛金の合計額(=手数料控除後売上の額面)※1
・摘要:note記事販売 など
まとめ
というわけで、noteで確定申告時に必要な情報を確認する方法と、実際の記帳例の紹介でした。
「やよいの白色申告オンライン」は クラウド上で白色申告の記帳作業ができる便利サービス。
操作が簡単なので初心者の私でもすぐに使えるようになりました。完全無料の「フリープラン」もありますが、申告作業が不安な方には 仕分けに関する質問も可能な「トータルプラン(初年度8,400円/年)」がおすすめです。
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